FIRST AE® アコースティック・エミッションのリーディングブランド
油入変圧器の故障を誘発する代表的な要因は熱的、機械的要因に基づく絶縁物および絶縁油の性能劣化です。絶縁性能が限界を超えて低下すると部分放電が生じるため、放電現象による熱的エネルギーにより絶縁物の局所的な劣化や絶縁油の絶縁性能低下が進行します。このため、油入変圧器の定期点検時には絶縁油を採取し絶縁油の成分分析を行うことによって絶縁性能の低下や部分放電現象の有無を判定する手法が広く用いられています。しかしながら、落雷などの突発的な事象による部分放電現象の出現なども考えられ、稼動中の油入変圧器から部分放電の有無を検出することができれば、絶縁破壊により生じる機器損傷や不測の停電を防げるため、油入変圧器に限らず稼働中の電気機器から部分放電を検出し評価できる技術の開発が望まれていました
部分放電により、数10kHz~1MHzを超える幅広い周波数成分を持つAEが発生。部分放電の大きさと放電により発生したAEのエネルギーに相関があります。油入変圧器だけでなく、モールド変圧器、遮断器、開閉器、ケーブル、コンデンサー、電動機や発電機等の電気機器にも応用することができます
自動車・産業機械・電気機械・建設機械等の製造品の良否判断、圧延機・ロボット等の歯車・軸受・軸のき裂・摩耗の進行評価、溶接の良否判断など
橋梁・道路・トンネル等のき裂・はく離の進行評価、がけ崩れ等の予兆となる斜面動態計測、発電所の設備評価など
石油・化学プラント等のタンクの腐食・損傷の進行評価、発電所・化学プラント等の配管の腐食・進行評価など
油入変圧器の部分放電評価